貴俊くん

クラスメートから本を借りた。
『僕が笑っている理由』金子貴俊 著


実は金子貴俊のファンだったりする私。
彼には、ゴゴイチのVJ時代に出会いました。
もうね、単純にかわいいな〜と思って。笑
本を出していたのは随分と前から知っていたのですが、
なかなか手に取るチャンスがなかった。


クラスメートと「読書感想文、何の本で書いた?」という話をしていたところ、
彼女がこの本の名前を口にしたので、驚いたわけです。
「貸してくれ〜」と即座にお願いしましたよ。


とりあいず、一口感想を。
嘘じゃないんだなーって思った。直感的に。
金子貴俊が金子貴俊の視点から見て、思って、感じたこと、
それがそのまま書かれているんだなーって。
でもそれって、案外難しいことですよね。


私は中学3年のとき、わけ合って、随分と文章を書いていた。
作文もそうだし、集会とか講師の方を招いての講演会の終わりの言葉とか。
あとは校内新聞とか。卒業式の答辞も。
でも、自分がそれらを書いていて、一番優先していたことは、
あくまでも文章に輝きを持たせることであって、
『自分の気持ちをありのままに』という本来、最優先にすべきことは後回しにしていた。
それで賞をもらったこともあったけど、そんなの嘘っぱちだよね。


なんか、偉そうに語ってしまいましたが、
この作品は金子貴俊の“素”が出ている感じがして、
非常に良かったと、言いたいわけです。飾ってないというか。


たくさんの事件が、たくさんの悲劇が、そしてたくさんの孤独が、彼を襲ってきた。
両親の離婚、いじめ、退学・・・
それでも今、彼は笑っている。
私も、何も起きない平らな毎日より、少しばかり波乱万丈の人生を送りたいと思ったよ。
幸せは途切れながらも続くのです〜♪って誰かも唄っていたしね。